ウクライナの人に着物を着せるパフォーマンス

ウクライナ人に着物を着せて自尊心を満たそうとするのは、やめろ。ウクライナ人側が喜んだとしてもそれをテレビで流していい気持ちになりたいのが見え見えだ。あの映像を見て「ウクライナの人が喜んでて良かった」などと無邪気にコメントしてる奴はどうかしてる。私には先進国の日本が後進国のウクライナ人を助けてやって、素晴らしい日本文化に触れさせてあげてるんだぞっていう傲慢さしか感じない。全くほほえましくない。

最近、というか前からであるが、日本文化凄い、日本人凄いみたいな内容の動画がユーチューブ上でも多い。素晴らしい日本文化を外国人が体験しているところを見て悦に浸りたい人が多いのだろう。そういうチャンネルや動画は、日本人から自国の問題点から目をそらさせることに繋がる。たまにコメントで「日本人は決して自慢したり、誇ったりはしません」と誇らしげな内容を見かけるが、間抜けとしか言いようがない。

また、日本語を話す外国人に「日本語は難しいの凄いですね」とか「日本語は最も難しい」などということがよく言われる。日本語は難しいと日本人がいう時、そこからは日本語の優秀さと日本文化および日本人の優秀だという認識が垣間見える。日本語以外の主要な言語が日本語より簡単だというならどうして日本人はもっと第二外国語をマスターできないのだ。これを韓国の人が同じ主張や行動をしていたらどうせ自分たちのことは棚に上げて嘲笑するのだろう。

もっとも、日本には明るい未来は見えない。それは当の日本人がよくわかっていると思う。だから現実逃避したくなるのだろう。恥ずかしくて見ていられない。