誹謗中傷ブロガー広尾晃の痛い発言を検証する

アクセス数稼ぎのためにプロ野球選手を誹謗中傷し、毎度のようにコメント欄で読者から論破されて逆ギレおこす広尾晃さんのウォッチしていきます。

誇大広告

ドラマ・アニメ作品における誇大広告の例。今回は話題になっている、この二つの作品を紹介しよう。*1
太王四神記
近所のレンタルショップTUTAYAとかGEO)でこれを見ないことはない。具体的には韓国ドラマコーナーにヨン様のポスターと一緒に目立つように置かれている。
太王四神記は韓国で大ヒットしたペ・ヨンジュン主演のドラマだ。未だにヨン様は一部でカルト的人気をほこっている。冬ソナの儲けを再びと日本の宣伝会社が意気ごむのも理解できる。例えばアマゾンの「太王四神記 DVD BOX I(ノーカット版)」の作品紹介には次のように紹介されている。

韓国ドラマ史上最高のスケールで贈る「太王四神記
ぺ・ヨンジュン、「冬のソナタ」以来5年ぶりの最新主演ドラマ作品!

世界的な*2才能が終結!
音楽は北野作品、ジブリ作品を手がける音楽界の巨匠「久石譲」によるフルオーケストラ!
監督、脚本家は韓国の伝説のヒットコンビ、キム・ジョンハク監督&ソン・ジナ作家
CGは「ロード・オブ・ザ・リング」を手がけたチームの技術を使用!
全24話、5.1CHの音声とHDカメラでの撮影!
映画クオリティのスペクタクル映像!
韓国で最高視聴率37%を記録!初回視聴率も2007年度作品No.1!(※放送時)
総制作費430億ウォン(約50億円)!
16億円のセット建設など史上空前のスケール!
韓国ドラマ史上初となる全世界80カ国にも及ぶ配給を予定!
主題歌は、人気実力ともに大注目のアーティストとして日韓、アジアで大人気!オリコンチャート上位を占める“東方神起”!

ほ〜。あのロード・オブ・ザ・リングのスタッフだと。これは凄い。韓国ドラマに興味のない人もWATAデジタルが参加しているというなら、もうそれだけで見る価値があるというものだ。
・・・とまぁ、こんなことを思って第一話を見ていた番組がCMの間、ロード・オブ・ザ・リングVFXスタッフが参加しているという映像に注目していた。が、そのVFXのレベルが「あれれ」なのである。ってか、嘘じゃないの?と思ったので調べてみると案の定WETAデジタル*3は参加していない。韓国の製作サイドの誇大広告を日本の宣伝会社がそのまま使用したのだろうか。「CGは「ロード・オブ・ザ・リング」を手がけたチームの技術を使用!」という部分にひかれて見てやろうと思った人は他にもいるはずだ。
よく考えてみれば普段ハリウッドで一流の評価を受け、アカデミー賞も受賞している会社が韓国ドラマに参加するわけはないが、それではWETAデジタルではないとして純粋にVFXを評価するとどうなのか。そりゃまあ、テレビドラマとしてはカット数も多いし、そこは評価されてもいい。ただし、クオリティは決して高くはない。というか大そうに自慢できるレベルではない。何よりCGカットはドラマ部分と分離している。ドラマを演出するというより、ほら!すごいでしょ!とでも言いたげで、映画『キャシャーン』を思い出した。

マクロスF*4
えっと、この作品はそもそも何がしたいのか。目標をはっきりさせよう。(1)往年のマクロスファンからの支持を得たい(2)新たなマクロスファンを獲得したい(3)アクションでロボットファンをひきつけたい(4)三角関係を描きたい(5)中嶋愛とMay'n*5を売り出したい(6)CGを使用した新たな映像スタイルの確立。これらの目標の間には相容れないものがある可能性があり、どこかでバランスを取らなくてはならないはずなのだが、スタッフ(おおよそ河森であろうが)は全部やろうとしていると思われる。いろんなことをしたいのだろうけれど、明確に一本機軸を通すべきだ。
酷いのは恋愛描写と登場人物の魅力のなさだ。特に恋愛描写は脚本書いてる奴、中学生じゃないかと思うほどコテコテで見ていて恥ずかしくなる。メインの「女みたいな男」と「電波」*6と「顔デザインの失敗したビッチ」、こんな奴らの三角関係なんか見たいか。
音楽は普通のJポップ。菅野よう子のネームバリューでオタが衝動買いしているだけ。
映像的にはCGがきれい。作画部分もサテライトにしては崩れが少ない。アクションシークエンスは見せ方が下手なので迫力に欠ける。何より最新のデジタル作品としては音が軽い感じがする。テレビで毎週このレベルを維持しているわけだから評価すべきなんだけれど、それでもやっぱり作品としてはイマイチ感がぬぐえない。*7

*1:この二つにしたのは自分の感想と世間との評価にギャップを感じたから

*2:世界的な評価を受けてるのは久石だけじゃん

*3:ピーター・ジャクソン監督による『指輪物語』の映画化3部作『ロード・オブ・ザ・リング』(2001年)、『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』(2002年)、『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』(2003年)における突出したVFXは高く評価され、3作ともアカデミー視覚効果賞を受賞。更に「キング・コング」(05年)でも同賞を受賞し、アメリカの映画産業はWETAデジタルに対して高い評価を示した。3作品における驚異的なVFXのために、WETAデジタルはILMデジタル・ドメインに肩を並べる会社であると一般的にみなされるようになった。彼らの仕事はその驚異的なクオリティー、フォトリアリスティックな効果の多さによって、世界一のVFX工房であると考えられることも多い。「ウィキペディア」より引用

*4:http://www.mbs.jp/macross-f/

*5:この二人はマクロスが終わるとどうなるのか。May'nは歌唱力あるけど、中島は?アイドル路線でやってく気か?無理よね?

*6:キャラデザといい、露骨に萌えを狙いすぎ

*7:そもそもマクロスというシリーズは脚本が弱い。ストーリー性を楽しむ作品ではないと個人的には考えている。