誹謗中傷ブロガー広尾晃の痛い発言を検証する

アクセス数稼ぎのためにプロ野球選手を誹謗中傷し、毎度のようにコメント欄で読者から論破されて逆ギレおこす広尾晃さんのウォッチしていきます。

面接とかエントリーシートで訊かれそうなこと?

そうそう、将来の夢とかも質問されるのだった。夢には二種類あって、一つは仕事上での夢であり、もう一つはプライベートでの夢である。
さて、私の場合はというと、ちょっと長くなりそうだが以下では仕事上の夢について書いてみる。
仕事上の夢は「日本の伝統的な新卒一括採用」*1の構造を変えることである。日本では伝統的に学生が在学中に大学を経由して企業に正社員として採用され、そこで研修を受けてビジネスマンとしての基礎が得られるようになっていた。このシステムはバブル期のような好景気には問題になることはないが、平成大不況のせいで正社員になれずにフリーターになったロスジェネ世代にとっては迷惑以外の何ものでもない。
何故なら、学校で職業能力が得られない日本のシステムでは企業が代わりに研修という形で行うのだが、新卒一括採用のレールからはずれてしまった人たちは、職業能力が身につけられずに、正社員とのスキルの格差が広がっていくからだ。日本の企業は新卒ばかりを採用したがるので(フリーターを正社員として採用することはあまりないので)、就職氷河期世代・ロスジェネ世代が割りを食うはめになるのだ。一度レールからはずれてしまった人にも同じようなスタートに立たせるべきなのだけれど、ロスジェネ世代がスキルアップするには派遣社員という道しかない。派遣会社には無料で資格取得を支援してもらえるシステムがあり、それをうまく活用してスキルアップを図っていき、労働市場での働きの場を増やすのがベストだと思われる。派遣労働を通じて能力開発・キャリア形成は可能である。
仕事上の夢・目標はもう一つある。それは「派遣社員という働き方をもう一つのスタンダードにすること」だ。
日本では上で指摘したように、立派な大学に入り、学校を経由して就職するのが一人前と見なされてきた。しかし、このようなシステムはやり直しが効きにくいことも上で指摘した通りだ。
また、正社員という働き方以外をスタンダードではないからと、堂々と自分が派遣社員と名乗れないという社会を変えていくべきだろう。マスコミのせいで派遣という働き方が正社員として働けなかったゆえの選択肢のなさからくるものと考えられてしまっているが、派遣スタッフwebアンケートによれば、派遣会社に登録した理由で一番多いのは「働く期間・時間を自分で決められるから」(46.2)であり、続いて「時間を有効に活用できるから」(38.2)となっている。現在の議論は非正規を正規にシフトさせるのがベストであるかのようになっているが、派遣という働き方をより良い「第二標準」として十分に安定的で魅力的なものにしていくことの方が現実的であろう。

*1:社会学者の本田由紀は「学校経由の就職」と呼んで問題視している