世論調査
石原慎太郎・東京都知事は２４日、麻生太郎氏が新しい首相に選ばれたことについて「非常に結構だと思う。歓迎します」と期待を示した。記者団の質問に答えた。
石原知事は麻生首相を「個人的にもよく知っている」としたうえで、「前の総理大臣や民主党の党首と違って自分の言葉を持っている。政治家は自分の言葉でしゃべらないとね。太郎さんはやっぱり自分の言葉でしゃべるからねえ」と評価。都がすすめる１６年夏季五輪招致への後押しを「期待しますね。やっぱり五輪も彼が言ってくれるとありがたい」。国会議員や官僚の給与削減も「太郎さんならやるんじゃないかな」と期待を寄せた。
石原に歓迎されても麻生のイメージが悪くなるだけなんじゃないかと思ってしまうのは、石原のことを馬鹿にしすぎだろうか。その石原にヨイショされちゃった麻生内閣は、今朝の各種報道によると主要新聞社が行った麻生内閣に関する世論調査の結果、支持率が50％以下だった。世論調査で一番信頼できると勝手に思ってる朝日新聞の調査では48%。ただし「どちらに投票するか」については自民が民主を上回ったという。「上回った」といっても「自民３６％（９月２、３日調査は２８％）、民主３２％（同３２％）という偶然による差なのかどうかわからないし、無党派層の支持率では相変わらず民主の方が上だ。
朝日新聞の調査なので変なバイアスで見てしまう人（ネット右翼とか）もいるだろうけれど、朝日は世論調査を行った際には必ず質問やサンプリングの方法についてきちんと公開する。なので明らかに変だろ！という部分について突っ込めるようにしてくれているのは公正だと思う。当たり前のことなんだけどね。
で、麻生（と中川）はケインズ路線であり、ようやくデタラメ構造改革も終わると安心していたのに、朝日新聞に限らずケインズ路線に釘を刺したがってる人が多い。圧力に押されて新古典派のいう構造改革路線に戻らざるを得ないことにならないか心配していたのだけれど、今回の朝日の調査を見ると「財政再建よりも景気対策を重視」に「賛成が64、反対が18」だった。日本国民も馬鹿ではなかった。っていうか、国債発行高が多くなるのは不況時であって、景気が良い時期というのは税収入が増えるので当然のことながら国債の発行も少なくて済む。よって財政再建したかったら根本的には景気対策という路線は正しい。赤字で日本が破綻するとかいってる馬鹿は何なのかと思う。
