ライトノベルの定義
私はライトノベル作家とされる人の小説を2冊しか読んだことがなくて、あんまり詳しくはない。その読んだことがあり、実際に購入したものの一つは前々回のエントリーで触れた『ネガティブハッピー・チェンソーエッヂ』(以下『ネガチェン』)。そしてもう一冊が『ぜふぁがるど』だ。『ネガチェン』の方は説明しなくても多くの人が知っているだろうけど、『ぜふぁがるど』の方は何じゃそれ?って感じなはず。正直いうと私自身は『ぜがふぁると』の作者についてはあまり知らず、他にも作品があってデビュー作*1が何ちゃら賞を獲得したってことぐらいしか知らない。それを知ったのはウィキペディアにおいて作者の名前*2で検索したからであり、関連項目からライトノベルのページに飛んだ。
私はライトノベルには詳しくないけれど、定義については論争があるんだろうなと薄々思っていた。ウィキペディアの該当ページにも定義についての様々な紹介が載っているけれどどうもしっくりこない。私はライトノベルは「読まない」けれどそれを原作にしたアニメなら結構「見ている」。だからラノベ原作のアニメと例えば少年ジャンプ原作のアニメとでは全く雰囲気もキャラの特徴も違っていることは知っている。そんな私に言わせれば、ラノベの定義なんか簡単に述べられる。
ラノベってのは一言でいうとB級小説だ。B級映画ってジャンルがあるように小説の世界にもB級が存在するのだ。とはいえ、いわゆるB級映画についても定義がいろいろ。ここでのB級というのは(1)大してオリジナリティーがない(2)他作品からの引用やパロディーが多いという特徴を作者が意図的に盛り込んである作品を指す。映画でいうなら「キル・ビル」で、あれのようにラノベも他作品からの影響や引用を隠そうとしておらず、意図的にオリジナリティーを出していない小説だ。涼宮ハルヒシリーズなんかはもろそうではないか。これに限らずラノベあるいはそれを原作としたアニメにはメイドや巫女その他もろもろのよくある萌え要素をテキトウに詰め込んである。
そう考えるとライトノベル作家と呼ばれている作品が果たしてラノベに分類していいのか疑問符につく作品がいくつかある。映画『暗いところで待ち合わせ』はライトノベル作家による小説が原作であるとのこと。しかし、映画を見た限りでは原作がラノベと呼ぶにはふさわしくないと思った。あと、私が読んだことのある1冊『ネガチェン』も確かに設定はB級っぽいけどストーリーは例えば涼宮ハルヒシリーズや『ぜふぁがるど』と比べると「なんか違う」と思えてしまうのだ。
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