誹謗中傷ブロガー広尾晃の痛い発言を検証する

アクセス数稼ぎのためにプロ野球選手を誹謗中傷し、毎度のようにコメント欄で読者から論破されて逆ギレおこす広尾晃さんのウォッチしていきます。

この人の頭の中の右翼

私が今一番気になってる映画は「ネガティブハッピー・チェンソーエッヂ」。原作は読んだことがあってそこそこ気に入った。以前にアニメ版「NHKにようこそ!」を見て、とてもおもしろかったので、その原作者の他の小説で何かいいのはないかなと探していた。で、デビュー作を書店で発見し購入したというわけ。まさか実写化されるとは考えてなかったので映画化されたと知った時はびっくりしたし、「失敗作だったらどうしよう」という不安を持ちつつ気になっていたのだ。
で、結局見に行っていない。失敗作の可能性が念頭にあったために高い金払って見に行く勇気が貧乏学生の私にはなかったからだ。それでも気になるので見に行った人のレビューはどんなもんかいなと様々なブログを巡っていて、「つぶあんこ」とかいう奴のブログで酷評されているのを見つける。褒めている記事はないのかと探していたら見つけた。同じはてなダイアリー内で。*1
どうやらこの人は映画オタクのようであり、タランティーノが好きという私の中の「映画オタク」の典型的特長を持っている。そのブログにおいて映画「靖国 YASUKUNI」のレビューが載った。この記事以前から「この人は相当右翼が嫌いなんだな」と感じていた、というか自身でそう言っていたが、今日紹介する記事を読んでこの人の右翼イメージに疑問を持った。
samurai_kung_fuによれば、映画内の巨匠は「人殺しにまるで無関心」だとか。これは一体どういうことなんだろうか。私は映画を見ていないけれど、まさかこの人は旧日本軍が南京で起こした虐殺の責任は巨匠にあるとでも考えているのか。巨匠の作った日本刀が虐殺に使用されたなら、いや使用されたとしても巨匠が責任を負う必要はないと思う。また、「日本人は南京で『虐殺』と呼べる程度に人を殺したであろう事が容易に結論付けられる」というのもわからん。私は南京事件否定論など信じてないけれど、「暴力的かつ排他的」な右翼と「人殺しにまるで無関心な巨匠」から「『無自覚』だったり『隠蔽体質』であったりする嫌な物が見えてきてしまう」ので日本人が南京で虐殺をしたことが結論付けられるのだそうだ。一体どういう論理なんだろう。意味不明にも程がある。*2
そして右翼がみんな「侵略戦争ではなかった」とか「南京事件はなかった」などと主張しているわけではない。小林よしのりの著書でも読んで「右翼はこうなんだ!」と思ってしまったのか、この人は。彼の考えている右翼像こそ「都合の良いファンタジー」だ。古いイメージで右翼を語るな。「超映画批評」の人と全く解釈が違ってくるのはsamurai_kung_fuがサヨで前田と政治思想が違うからではないか。私は映画を見てないし、この人が映画を見てどういう解釈をしようが構わない。別にその解釈の内容にケチをつけるつもりはない。
ところで彼がヒステリックにまでに貶している石原が脚本を務めた「俺は、君のためにこそ死ににいく」に対して井筒監督が見てもいないのに戦争美化だと非難したんだそうな。きっと自分のアイテンティティーアイデンティティーが崩壊するのを恐れたのだろう。あ、井筒は右翼じゃないか。
彼はまたコメント欄でこう述べる。

あと、監督は中国人ではあるんですが、日本語で通常会話以上の話が出来る程、日本に対しての造詣が深いようです。「日本が天皇を崇める全体主義だ!」というのはモチロンごく一部のキチガイどものファンタジーとしてはそうだと思うのですが実際は違いますし、8月15日前後に靖国神社に集まる程のキチガイは、日本全体から言ったらマイノリティである事も解っていると思うのです。ただ、徐々に右傾化をしている空気に危機感があったのではないでしょうか?

「徐々に右翼化している空気に」「危機感」を持つのは(もし中国人監督が彼の解釈の内容と同じことを考えているとして)samurai_kung_fuは何を根拠に日本が右翼化していると感じているのだろうか。私は特別楽観主義者なのか。もし日本で(例えば関東)大地震が起きたとしても変なデマが広まって朝鮮人が虐殺されることはないだろうと思っている。また日本が戦争に巻き込まれても南京事件のような行為はしないだろうとも思っている。憲法9条を改定しても日本が軍国主義国家になることもないだろうし、国際法にきちんと従うであろうことも思っている。これって可笑しい?南京事件について「実際にこれと同じ事をしたし、これからしようと思ってるんじゃないの?」とはとても考え付かないのだ。なんていうか私は日本人にどういうわけかとても信頼を寄せている。

*1:http://d.hatena.ne.jp/samurai_kung_fu/

*2:重ねて言うけれど南京事件は歴史的事実だってわかってる。念のため。